株式会社Edo

2025.12.11

【探究学習デザイン事業 Edo探究よろず屋】高校生による地域探究の伴走レポート vol.2:100人ヒアリングと校内発表の成果(高山西高校K組)

  • 2.探究学習デザイン事業

9/8-9、10/6-7:いざ実践へ!調査とフィードバックのサイクル

前回のレポートでは、K組の皆さんが7つの探究チームを結成し、テーマを決定したところまでをお伝えしました。今回のレポートでは、9月に入り、いよいよ活動が本格的にスタートしたところからお伝えします。

9月8日〜9日、そして10月6日〜7日と、生徒たちは仮説に基づいた調査や、小さな実践(インタビュー、試作など)を繰り返すPDCAサイクルに取り組みました。

画像

各チームの活動内容は多岐にわたり、まちに出てフィールドワークを行うチームや、地域の方にオンライン・対面でヒアリングの時間をいただき、活動への具体的なアドバイスをもらうチームもありました。

特に、以下のような多くの方々にご協力いただきました。

  • 学校にお越しいただいた方
    • ブラックブルズ 山越 雄一朗さん(校内発表のゲストも務めていただきました)
    • 大八まちづくり協議会 山本さん
    • Kombucha愛用者の地元のママさん(オンライン)
  • 現場にお伺いさせていただいた方
    • 高山市役所 森林・環境政策部ごみ処理場建設推進課生活環境係 山本さん(校内発表のゲストも務めていただきました)
    • 高山市役所 市長公室 危機管理課 清水さん(校内発表のゲストも務めていただきました)
    • 高山市公認飛騨高山インスタアンバサダー みれいさん
    • 美鳩幼稚園のお迎えの保護者や職員の方々

また、古い街並みや駅前での外国人観光客などへのヒアリングを、9月からの4日間で合計100人以上行うなど、データとリアルな声を集めることに注力しました。

画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

地域連携が生んだ成果

具体的なアウトプットとして、観光客向けマップを作成したり、地域特有の視点を取り入れた防災用のパンフレットを作成したチームがありました。

特に防災パンフレットは、高山市内の20の町内会・まちづくり協議会に直接電話をかけ、内容を見ていただくことでブラッシュアップを重ねました。その結果、一部のまちづくり協議会では、実際にパンフレットを印刷して配布していただく、またはデジタルで配布していただくなど、高校生の活動が地域社会に貢献する機会も生まれました。

10/27-29:校内発表までの粘り強い準備と本番

実践活動を経て、10月27日〜28日は、10月29日の校内発表会に向けた集大成の期間です。

生徒たちは、発表項目をもとに原稿やスライドの作成に没頭しました。

完成したチームから、本番同様の模擬発表を実施し、私たちEdoのスタッフや乗鞍青少年交流の家の職員からフィードバックを受け、修正・改善を繰り返しました。各チームとも粘り強く取り組み、全チームで4〜5回は発表を聞くという徹底した準備を行いました。

画像
画像
画像
画像
画像

10/29 校内発表会

そして迎えた10月29日(水)、校内発表会を実施しました。
ゲストには、活動にご協力いただいた地域の大人たちに加え、校外からも地域の有識者をお招きしました。

練習の成果もあり、生徒たちの発表は、活動のこだわりや、飛騨への思い、そして課題解決への熱意が伝わる、大変質の高いものとなりました。

ゲストの方々による講評のほか、西校の理事長や美鳩幼稚園の園児の皆様、他のクラスの先生方も発表を観覧してくださり、生徒たちは高い評価を受けました。担当の先生方も安堵と喜びに満ちた表情をされていたのが印象的でした。

画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

学びを定着させる「振り返り」

発表後には、学びを定着させるための「振り返り」をしっかり行いました。振り返りにこそ、次の成長につながる学びがたくさんあるからです。

画像

事後アンケートでは、生徒たちから以下のような声が聞かれ、活動を通じた成長が確認できました。

  • 「他の人と協力しながら探究を進めることができましたか?」に対し、多くの生徒が「すごく思う」「思う」と回答。「チーム内で役割分担をし、得意なことを活かして効率よく作業を進めることができた」というコメントがありました 。
  • 「デジタルスキルと探究」については、「以前よりも断然パソコンを使う機会が増えて今まではできなかったことができるようになった」という意見や、「文章の誤字脱字などをChatGPTにやらせたりして有効活用できた」「ChatGPTを効果的に使いながら進めることができた」など、ITスキルやAI活用力の向上を実感した声が多数ありました。

この後、生徒たちは「地域探究プログラム」地方大会へのエントリーシート作成(11/5-6)と提出を経て、さらに学びを深めていきました。


株式会社Edoは、地域の皆様と未来を担う若者たちが、自らの可能性を広げる学びの場をデザインし、伴走を行っております。これからも「教育や学びを通じて持続可能な社会をつくる」をモットーに、プログラムを提供してまいります。

NEXT

Blog

Archives