
2025.12.11
前回のレポートでは、K組の皆さんが7つの探究チームを結成し、テーマを決定したところまでをお伝えしました。今回のレポートでは、9月に入り、いよいよ活動が本格的にスタートしたところからお伝えします。
9月8日〜9日、そして10月6日〜7日と、生徒たちは仮説に基づいた調査や、小さな実践(インタビュー、試作など)を繰り返すPDCAサイクルに取り組みました。

各チームの活動内容は多岐にわたり、まちに出てフィールドワークを行うチームや、地域の方にオンライン・対面でヒアリングの時間をいただき、活動への具体的なアドバイスをもらうチームもありました。
特に、以下のような多くの方々にご協力いただきました。
また、古い街並みや駅前での外国人観光客などへのヒアリングを、9月からの4日間で合計100人以上行うなど、データとリアルな声を集めることに注力しました。








具体的なアウトプットとして、観光客向けマップを作成したり、地域特有の視点を取り入れた防災用のパンフレットを作成したチームがありました。
特に防災パンフレットは、高山市内の20の町内会・まちづくり協議会に直接電話をかけ、内容を見ていただくことでブラッシュアップを重ねました。その結果、一部のまちづくり協議会では、実際にパンフレットを印刷して配布していただく、またはデジタルで配布していただくなど、高校生の活動が地域社会に貢献する機会も生まれました。
実践活動を経て、10月27日〜28日は、10月29日の校内発表会に向けた集大成の期間です。
生徒たちは、発表項目をもとに原稿やスライドの作成に没頭しました。
完成したチームから、本番同様の模擬発表を実施し、私たちEdoのスタッフや乗鞍青少年交流の家の職員からフィードバックを受け、修正・改善を繰り返しました。各チームとも粘り強く取り組み、全チームで4〜5回は発表を聞くという徹底した準備を行いました。





10/29 校内発表会
そして迎えた10月29日(水)、校内発表会を実施しました。
ゲストには、活動にご協力いただいた地域の大人たちに加え、校外からも地域の有識者をお招きしました。
練習の成果もあり、生徒たちの発表は、活動のこだわりや、飛騨への思い、そして課題解決への熱意が伝わる、大変質の高いものとなりました。
ゲストの方々による講評のほか、西校の理事長や美鳩幼稚園の園児の皆様、他のクラスの先生方も発表を観覧してくださり、生徒たちは高い評価を受けました。担当の先生方も安堵と喜びに満ちた表情をされていたのが印象的でした。








発表後には、学びを定着させるための「振り返り」をしっかり行いました。振り返りにこそ、次の成長につながる学びがたくさんあるからです。

事後アンケートでは、生徒たちから以下のような声が聞かれ、活動を通じた成長が確認できました。
この後、生徒たちは「地域探究プログラム」地方大会へのエントリーシート作成(11/5-6)と提出を経て、さらに学びを深めていきました。
株式会社Edoは、地域の皆様と未来を担う若者たちが、自らの可能性を広げる学びの場をデザインし、伴走を行っております。これからも「教育や学びを通じて持続可能な社会をつくる」をモットーに、プログラムを提供してまいります。